四季送り 2025/05/12 Mon 四季送り げんみ❌ 雲平の面談がどろどろしがちなので平和なシーンを妄想するの回。 よし、書き上げたぜオチのないSS!※本文自体はふせったーと同じ。あとがきは一部違う続きを読む 頭痛がする。 気付いてすぐに薬を飲んだが、倦怠感の方はどうにも拭えない。幸い店番の人手は足りてるし、ティータイムも過ぎている。布巾類の洗濯を口実に、バックヤードに引っ込ませてもらった。 扉を閉めれば、比較的静かな空間にほっとする。こんな時は特に、扉越しに人の気配を感じるくらいがちょうど良い。何かあれば駆け付けられるし、視線や耳に気を張らずに済む。 窓をすかせば、外の風が音を乗せて入り込んでくる。裏に農園があるためか、市内にしては動物の気配を感じることが多い。ずっと眺める時間があれば、木々の間を鳥影が横切ったり、塀の上を歩く猫を見ただろう。 「……今は仕事」 意識を戻す。水を細く出して、大まかな汚れやゴミを洗い流す。なるべく、余計なことを考えないようにする。頭の鈍痛を感じそうになるのを、水の冷たさに集中して覆い隠す。 ほとんど洗い終わった頃。勝手口からカリカリと音がした。かなり低い位置から。 「……どうしたかな」 何が来たかは、察しがついた。水を止めて布巾を絞りながら扉に足を……違う、肘をひっかけて開けてやる。 鳴き声ひとつを挨拶に、顔を覗かせたのは野良猫。この辺りの幾つかの家や店を回りながら生きてる器用なーー世渡り上手、な猫だ。 “あび”の他の人がこの猫のことを知ってるかは知らない。ただ、“あび”の敷地内は猫の巡回路に入っているようだから、何度か見かけてる人はいるかも。僕の場合、この猫とは庭や農園で顔を合わせるか、庭にいる時近付いて来たのを撫でるくらい。あ、縁側で寝たこともあったか。でも、それくらいだ。 これまで、この猫が扉を開けようとしたことは無かった。アピールしたことも。餌の催促の可能性? 少なくとも僕には、食べ物があるのを教えた覚えは無い。 「入る、駄目。待ってて」 果たして猫に言葉が通じるかはわからないが、トレイに水を張って扉の手前に置く。餌やりじゃないから、問題にはならない……多分。 猫の動きに意識を向けつつ、急いで残りの布巾を濯いでカゴに入れる。扉を開けて、「通る」と断ってから猫を跨いで、屋外の洗濯機に入れる。 「みゃあ」 「わ」 とん、と蓋を開けた洗濯機の上に飛び乗る猫。 「危ない。落ちる」 洗剤を入れるのに両手塞がってるタイミングで何故。猫が落ちないように頭で軽く押しやると、猫も僕の頭に頭を押し付けてくる。 「いや、これ、挨拶じゃ……」 訂正したところで猫なので伝わらない。それよりさっさと洗濯機を回そう。 洗剤を入れて、苦労しながら蓋をして、ボタンを押せば、注水音が聞こえてくる。猫はと言えば、仕事の妨げをした自覚も無く、呑気に僕の頭を前脚で挟むようにして抱えている。鞠遊びのつもりだろうか。 ただ、この体勢のときに頭に体重のせるのはやめて欲しい。 引き抜くようにして頭を上げれば、不満げにひと鳴きされた。 「(……お店戻る前に、猫に構って良いかな)」 今戻ったところで、出来ることは限られている。客がいるのに掃除するわけにもいかないし。 猫に腕を伸ばして反応を伺えば、猫は洗濯機から飛び降りた。どうやら抱き上げられる気分ではないらしい。 猫の進む先は庭先の縁側。追い越すようにして向かって適当に腰掛ければ、猫も隣に飛び乗って身体を擦り付けてきた。 猫の背中をそっと撫でてみる。野良猫なのに毛艶が良く、手触りの良さで誰かにブラッシングされてるのがわかる。この猫はずっとそうだ。誰かに保護されるわけでもなく、しかし飼い猫に向けられるような手間を複数の人間から分け与えられている。 わからないのは、そういう人間ばかりを狙って愛嬌振り撒くのではなく、何も与えてない僕にまでこうだってことだ。毎日見かけるわけじゃないし、顔を合わせても毎度こっちに来るわけじゃない。気まぐれに来るにしても、餌だとか、何か見返りを求めて良いはずだ。 特別猫に好かれるようなことをした覚えだって無い。さっき思い返してた通り、最初は敷地内を歩いてるのをぼんやり見てただけ。近づいて来ても、触って良いのかわからなくて、向こうからそうして欲しいとされるまではしなかった。そのうち、一緒に寝ることがあったり。 「(……そう言えば、初めて一緒に寝た時も、頭、痛かった)」 人の気配ひとつだって神経に障る。そんな頭痛に我慢ならず、縁側の下に簾を敷いてサボりをしていたときだ。目蓋を開く度、向こうから“だるまさんが転んだ”みたいにじわじわ猫が近付いてくる。人間じゃないから良いか、なんて放置してたら、触れられるくらいまで近づいてて。出方を伺っていると猫の方から僕の懐に擦り寄って、そのまま寝てしまったのだ。あの時は人が呼びに来る気配で猫が動くまで、ぐっすり寝てしまったような。おかげで、頭痛は楽になっていたのだけど。 「(……思い出してたせい? 頭痛、存在感増してきた)」 猫を見下ろせば、僕の太腿に脚を乗せてこちらを見上げている。じっと、じーっと、こちらを見つめていた。 困った。今の僕はサボりなんかしてる場合じゃない。少しの休憩が終わったなら、“あび”のことひとつでもしないと。なのに、何故か猫から無言の圧を感じる。気のせい? 「……仕事する」 「…………」 無言で、太腿を抑える重さが増す。体重かけられてる。 「…………その前に、もう少し休憩?」 休憩、を口にした瞬間、猫が脚を退けた。縁側の上の日陰になってるところに移動して、座って、尻尾で床を叩いてる。 「(もしかして、この猫、人の言葉理解してる?)」 真実味が増して、ほんのり怖い。けれど、生きてる猫であることは間違いないはずだ。それに、今まで怖いことしてこなかったし……! 猫を待たせるのも怖いので、靴を脱いで、縁側の影、猫の隣に横向けに寝る。すぐさま猫は僕の懐におさまった。じっとこっちを見ている。許しが出るまでは僕は動いちゃいけないらしい。 困ったな、と思う。思うくせに、断らない僕も僕だ。 今日も喧しい頭の中を聞き流しながら、目の前に広がる庭を、農園を眺める。 静か、だ。無音ではないが、気を張るような音は、耳には届かない。身体の前に垂らした腕で猫を囲む。逃げる気配は無い。嫌がる気配も無い。時々、猫に当たる指を動かして撫でてみるが、気にするそぶりは無い。 時間と雲だけ流れて、そのうち、眠たくなってくる。猫もそうなのか、欠伸してから寝る姿勢になったのが見えた。ますます、起き上がり難い。遠慮してしまう。それも作戦のうちなのかーーまさか。流石に、無い。はず。くうくうと寝息に合わせて上下する胴を見守る。 「……ふぁ……あ。」 猫のあくびがうつった、と気付いて、可笑しくなってくる。枕にしている片腕を調整し直して、猫に目を向ける。起き上がるつもりか、と一瞬片耳が動いたのがさらに可笑しい。 「……猫は、ずっとひとり?」 猫は無反応だ。当然だ。普通、伝わるわけない。寝ろの圧だって、本当は僕が休む言い訳にしてるだけかもしれないのに。 なのに、頭が眠気にゆらゆらしてるせいか、ぽつぽつ言葉が落ちる。 「“優しい”は、いる?」 「人間だけじゃなくて、猫同士の……安心なら、どっちでも良いか」 「……昔、ひとりのとき、僕にも“優しい”猫がいて、」 「空き家で、こっそり。逃げたりしないで、一緒にいるの許してくれた。人間は、怒って追いかけて来るけど、猫はしなかった」 「他の動物も、犬とか鳶、追いかけてくる。来るの嫌で、逃げたり隠したりしてるのに。でも猫は皆、僕を見ても逃げるか、一緒に居るかだ」 「だから、僕は、猫が良い。安全で、あたたかい。……寝ろってする猫、お前が初めてだけど」 そんな猫に欠伸をうつされたことが、くすぐられるみたいに可笑しい。寝かしつけが上手な猫なんて聞いたことない。……猫に寝かしつけられる人間も、聞いたことないな。 「頭、また痛くなったら、寝かしつけしに来る?」 薄目を開けて訊いてみる。猫は答えずに目を閉じて、尻尾だけ静かに床を叩く。 伝わってるのか伝わってないのか、僕がそう思いたいだけの勘違いか。 正解がどうあれ、この時間は間違いなく穏やかで優しい昼下がりだった。◆ 猫:本当にただの野良猫。渡り歩くだけあって観察眼はあると思われる。 『猫に寝かしつけられる雲平』というネタを書いただけの、オチの無い話でした。 「猫が良い」は本当で、好きな動物を問われたら(好き、と言えるのか考えた後に)猫と答えます。痒いのうつされることがあるのだけは困るけど、身体洗えば良いだけですからね。 動物が人間の不調を感じ取って行動する話は珍しくない話だと思ってます。もしかしたら雲平が世話になった猫たちも、子どもの不具合に気付いて居場所を許してくれたのかも。他の人間が近付けば勘付いて動くから、子どもも見つかる前に隠れたり出来たかもね。 ただし! 人間社会的に、空き家の件は不法侵入なので! そりゃ見つかれば怒鳴られ追い出されるのよ! 今はしませんよ? 祝さんに解説されてるはずなので。 それにしても、自己管理の場所に少し変化出てきたみたいで。少しずつ「大丈夫」が広がると良いわね。 畳む#四季送り #SS
雲平の面談がどろどろしがちなので平和なシーンを妄想するの回。
よし、書き上げたぜオチのないSS!
※本文自体はふせったーと同じ。あとがきは一部違う
頭痛がする。
気付いてすぐに薬を飲んだが、倦怠感の方はどうにも拭えない。幸い店番の人手は足りてるし、ティータイムも過ぎている。布巾類の洗濯を口実に、バックヤードに引っ込ませてもらった。
扉を閉めれば、比較的静かな空間にほっとする。こんな時は特に、扉越しに人の気配を感じるくらいがちょうど良い。何かあれば駆け付けられるし、視線や耳に気を張らずに済む。
窓をすかせば、外の風が音を乗せて入り込んでくる。裏に農園があるためか、市内にしては動物の気配を感じることが多い。ずっと眺める時間があれば、木々の間を鳥影が横切ったり、塀の上を歩く猫を見ただろう。
「……今は仕事」
意識を戻す。水を細く出して、大まかな汚れやゴミを洗い流す。なるべく、余計なことを考えないようにする。頭の鈍痛を感じそうになるのを、水の冷たさに集中して覆い隠す。
ほとんど洗い終わった頃。勝手口からカリカリと音がした。かなり低い位置から。
「……どうしたかな」
何が来たかは、察しがついた。水を止めて布巾を絞りながら扉に足を……違う、肘をひっかけて開けてやる。
鳴き声ひとつを挨拶に、顔を覗かせたのは野良猫。この辺りの幾つかの家や店を回りながら生きてる器用なーー世渡り上手、な猫だ。
“あび”の他の人がこの猫のことを知ってるかは知らない。ただ、“あび”の敷地内は猫の巡回路に入っているようだから、何度か見かけてる人はいるかも。僕の場合、この猫とは庭や農園で顔を合わせるか、庭にいる時近付いて来たのを撫でるくらい。あ、縁側で寝たこともあったか。でも、それくらいだ。
これまで、この猫が扉を開けようとしたことは無かった。アピールしたことも。餌の催促の可能性? 少なくとも僕には、食べ物があるのを教えた覚えは無い。
「入る、駄目。待ってて」
果たして猫に言葉が通じるかはわからないが、トレイに水を張って扉の手前に置く。餌やりじゃないから、問題にはならない……多分。
猫の動きに意識を向けつつ、急いで残りの布巾を濯いでカゴに入れる。扉を開けて、「通る」と断ってから猫を跨いで、屋外の洗濯機に入れる。
「みゃあ」
「わ」
とん、と蓋を開けた洗濯機の上に飛び乗る猫。
「危ない。落ちる」
洗剤を入れるのに両手塞がってるタイミングで何故。猫が落ちないように頭で軽く押しやると、猫も僕の頭に頭を押し付けてくる。
「いや、これ、挨拶じゃ……」
訂正したところで猫なので伝わらない。それよりさっさと洗濯機を回そう。
洗剤を入れて、苦労しながら蓋をして、ボタンを押せば、注水音が聞こえてくる。猫はと言えば、仕事の妨げをした自覚も無く、呑気に僕の頭を前脚で挟むようにして抱えている。鞠遊びのつもりだろうか。
ただ、この体勢のときに頭に体重のせるのはやめて欲しい。
引き抜くようにして頭を上げれば、不満げにひと鳴きされた。
「(……お店戻る前に、猫に構って良いかな)」
今戻ったところで、出来ることは限られている。客がいるのに掃除するわけにもいかないし。
猫に腕を伸ばして反応を伺えば、猫は洗濯機から飛び降りた。どうやら抱き上げられる気分ではないらしい。
猫の進む先は庭先の縁側。追い越すようにして向かって適当に腰掛ければ、猫も隣に飛び乗って身体を擦り付けてきた。
猫の背中をそっと撫でてみる。野良猫なのに毛艶が良く、手触りの良さで誰かにブラッシングされてるのがわかる。この猫はずっとそうだ。誰かに保護されるわけでもなく、しかし飼い猫に向けられるような手間を複数の人間から分け与えられている。
わからないのは、そういう人間ばかりを狙って愛嬌振り撒くのではなく、何も与えてない僕にまでこうだってことだ。毎日見かけるわけじゃないし、顔を合わせても毎度こっちに来るわけじゃない。気まぐれに来るにしても、餌だとか、何か見返りを求めて良いはずだ。
特別猫に好かれるようなことをした覚えだって無い。さっき思い返してた通り、最初は敷地内を歩いてるのをぼんやり見てただけ。近づいて来ても、触って良いのかわからなくて、向こうからそうして欲しいとされるまではしなかった。そのうち、一緒に寝ることがあったり。
「(……そう言えば、初めて一緒に寝た時も、頭、痛かった)」
人の気配ひとつだって神経に障る。そんな頭痛に我慢ならず、縁側の下に簾を敷いてサボりをしていたときだ。目蓋を開く度、向こうから“だるまさんが転んだ”みたいにじわじわ猫が近付いてくる。人間じゃないから良いか、なんて放置してたら、触れられるくらいまで近づいてて。出方を伺っていると猫の方から僕の懐に擦り寄って、そのまま寝てしまったのだ。あの時は人が呼びに来る気配で猫が動くまで、ぐっすり寝てしまったような。おかげで、頭痛は楽になっていたのだけど。
「(……思い出してたせい? 頭痛、存在感増してきた)」
猫を見下ろせば、僕の太腿に脚を乗せてこちらを見上げている。じっと、じーっと、こちらを見つめていた。
困った。今の僕はサボりなんかしてる場合じゃない。少しの休憩が終わったなら、“あび”のことひとつでもしないと。なのに、何故か猫から無言の圧を感じる。気のせい?
「……仕事する」
「…………」
無言で、太腿を抑える重さが増す。体重かけられてる。
「…………その前に、もう少し休憩?」
休憩、を口にした瞬間、猫が脚を退けた。縁側の上の日陰になってるところに移動して、座って、尻尾で床を叩いてる。
「(もしかして、この猫、人の言葉理解してる?)」
真実味が増して、ほんのり怖い。けれど、生きてる猫であることは間違いないはずだ。それに、今まで怖いことしてこなかったし……!
猫を待たせるのも怖いので、靴を脱いで、縁側の影、猫の隣に横向けに寝る。すぐさま猫は僕の懐におさまった。じっとこっちを見ている。許しが出るまでは僕は動いちゃいけないらしい。
困ったな、と思う。思うくせに、断らない僕も僕だ。
今日も喧しい頭の中を聞き流しながら、目の前に広がる庭を、農園を眺める。
静か、だ。無音ではないが、気を張るような音は、耳には届かない。身体の前に垂らした腕で猫を囲む。逃げる気配は無い。嫌がる気配も無い。時々、猫に当たる指を動かして撫でてみるが、気にするそぶりは無い。
時間と雲だけ流れて、そのうち、眠たくなってくる。猫もそうなのか、欠伸してから寝る姿勢になったのが見えた。ますます、起き上がり難い。遠慮してしまう。それも作戦のうちなのかーーまさか。流石に、無い。はず。くうくうと寝息に合わせて上下する胴を見守る。
「……ふぁ……あ。」
猫のあくびがうつった、と気付いて、可笑しくなってくる。枕にしている片腕を調整し直して、猫に目を向ける。起き上がるつもりか、と一瞬片耳が動いたのがさらに可笑しい。
「……猫は、ずっとひとり?」
猫は無反応だ。当然だ。普通、伝わるわけない。寝ろの圧だって、本当は僕が休む言い訳にしてるだけかもしれないのに。
なのに、頭が眠気にゆらゆらしてるせいか、ぽつぽつ言葉が落ちる。
「“優しい”は、いる?」
「人間だけじゃなくて、猫同士の……安心なら、どっちでも良いか」
「……昔、ひとりのとき、僕にも“優しい”猫がいて、」
「空き家で、こっそり。逃げたりしないで、一緒にいるの許してくれた。人間は、怒って追いかけて来るけど、猫はしなかった」
「他の動物も、犬とか鳶、追いかけてくる。来るの嫌で、逃げたり隠したりしてるのに。でも猫は皆、僕を見ても逃げるか、一緒に居るかだ」
「だから、僕は、猫が良い。安全で、あたたかい。……寝ろってする猫、お前が初めてだけど」
そんな猫に欠伸をうつされたことが、くすぐられるみたいに可笑しい。寝かしつけが上手な猫なんて聞いたことない。……猫に寝かしつけられる人間も、聞いたことないな。
「頭、また痛くなったら、寝かしつけしに来る?」
薄目を開けて訊いてみる。猫は答えずに目を閉じて、尻尾だけ静かに床を叩く。
伝わってるのか伝わってないのか、僕がそう思いたいだけの勘違いか。
正解がどうあれ、この時間は間違いなく穏やかで優しい昼下がりだった。
◆
猫:本当にただの野良猫。渡り歩くだけあって観察眼はあると思われる。
『猫に寝かしつけられる雲平』というネタを書いただけの、オチの無い話でした。
「猫が良い」は本当で、好きな動物を問われたら(好き、と言えるのか考えた後に)猫と答えます。痒いのうつされることがあるのだけは困るけど、身体洗えば良いだけですからね。
動物が人間の不調を感じ取って行動する話は珍しくない話だと思ってます。もしかしたら雲平が世話になった猫たちも、子どもの不具合に気付いて居場所を許してくれたのかも。他の人間が近付けば勘付いて動くから、子どもも見つかる前に隠れたり出来たかもね。
ただし! 人間社会的に、空き家の件は不法侵入なので! そりゃ見つかれば怒鳴られ追い出されるのよ!
今はしませんよ? 祝さんに解説されてるはずなので。
それにしても、自己管理の場所に少し変化出てきたみたいで。少しずつ「大丈夫」が広がると良いわね。
畳む
#四季送り #SS