No.298

四季送り げんみ❌
 目標を考えるだけ。
 主症状は間違いなく複雑性PTSD等に伴う解離性障害やら鬱病などのそれ。
 生きづらさ、狂気、何をせずとも心身を擦り減らして壊死している最中にある。もう死なせた方がいいのでは、なんて最悪の暴力が、私ですらどうしても過ってしまう。

 なんで駄目かって、自陣への配慮や責任だけじゃなくて、この思考自体、私が良しとはできないなって。
 「生きていても無駄だし苦しいだけだ、迷惑かけるだけだ。ならば死なせてやった方がいい」。この思考の結果、障がい者への殺人とか、強制中絶とか、不妊治療とかの尊厳破壊までリアルでも起きてるわけで。
 雲平の影響は否めないけど、「人間が人間の生死の良し悪しを裁定することは、人道に反する」と思うのです。

 というわけで、仮眠を妨げられた勢いで治療について考えようか。

 治療目的は、
・自陣に迷惑や負荷をかけない程度まで安定させたい(主に私の都合)
・私が楽になりたい

・蓋を安全にズラせるように移行させて、傷付かずに感情を抱けるようにしてやりたい
 ex)お前はもうそろそろ自分を取り巻く理不尽に怒りを世界に、人に、叩きつけても良い、とか。
※前提として、梟木奉弥、子ども、雲平、すべてを含む奉弥と定義しても、彼らを統合することは目的にしない

 ごめんな雲平。ほとんど私が楽になりたい、不安を抱えたくないからです。
 だけど、お前のいく先が見えてるもののまま放置するなんか、私したくないからな!? 他の自探索者の都合もある!!
 なのでいい加減私も、ぶつからざるを得ない時がきたら、一蓮托生、お前と挑むって腹括ることにします。

 話を戻そう。
 しかし本人は医療行為の全てに対して
・経験由来の警戒、拒絶反応
・自力でギリギリ維持してきた生存条件、精神の均衡を他人に破壊される行為との認識
・善意を今更示されることへの不信
・“楽になること”を彼自身が許さない
などの課題を抱えている。
 なので、医療行為を堂々とってのはNGだし、騙し討ちみたいなことするのは信頼関係が瓦解し修復不能になるので絶対駄目。

 なので、今出来るのは
・食生活改善を口実にした、血糖値スパイクを抑制して脳内ホルモンを安定化させる、メンタルの土台固め
・「祝は味方」の根拠を何度でもなぞり、虚無感、不安感を和らげ続けること
・錦玉さんとの所有契約を維持し、一時的でも精神安定を重ねること

 私から錦玉さんへの罪悪感がかなり大きくなってきてるけどね?
 雲平から錦玉さんへの信頼に嘘は無いの。大事なのも本当。だからこそ、雲平は錦玉さんの復讐ありきで行動してる。
・錦玉まで僕と同じになる必要は無い(無意味な人生にならない。積み上げた屍も無意味にならない)
・予行演習として、道具扱い重ねれば、躊躇わない
・所有者として処分するのは当然
・受けるもの、生じたものには責任と誠意をもって向き合うが、仇討ちの障害、その後の未来においてノイズになるなら受取らない。手放す
・殺しに来るなら殺し返してでも抗う。だから、保険や口実は暗黙のうちにこしらえる。知らせたらひとりにだけ復讐の補助することになるのでしてはいけない
・他者の選択肢を制限しない代わりに、最善を選らなばない理由だけは潰す。選んだ後のノイズも潰す

 いつかすでにRPしてるのだと、錦玉さんが「雲平を憎む一方で日向に生きる未来を願うのも本心」的なことを言った時の返答。
 「覚えている」って返したのよ。
 忘れないと言えないのは、家族のことや虐殺、仕事相手を2度も殺したとか、自分のせいなのに精神ショックで記憶を失ってる身勝手の前例があるから。記憶などもう当てにならない。
 だけど、受け取りはしないけど覚え続ける努力はできる。そう、受け取らないのよ。
「錦玉が僕を携える限り(=僕を処分するか手放すか、要らなくなるまで)、錦玉をひとりにはしない。おかしくなって殺しそうなら傷付けてでも止める」
だってそう。
 決定権は錦玉さん。気にすることはない。人間が道具を使い潰すのも、利用価値を失くせば処分するのも、道理でしょう、と。
 勿論私は「んなわけあるか!」と頭抱えてる。錦玉さんを大事にするのに理由をつけて格下げして、錦玉さんに明らかにしないまま口実をたっぷりこしらえて送りつけている。
 もっとも、雲平の思う最善って間違った境遇に基づいたものだし、錦玉さんにとっての最善ではないので、見当違いなノイズ潰しをしてるとこはある。しかし私の方からは、不一致に気付かせると事態の悪化を招くので気付かせてません。
 錦玉さんとの関係については、今後の経過次第だね。

 話を戻そう。

 治療課題としては、
・目標が達成されたときの雲平の姿が想像できない
これ致命的だろ。完成イメージが無いまま事を始めるのは論外だぞ。

 それでも、怒っていい、怒るべき点には怒れるようになってほしい。笑うことに吐き気を催さず、自身への殺意を覚えないでほしい。
 いっそ「お前ら何もしなかったじゃん。『誰かがすれば良かったのであって、自分は関わる余地無かった』って? 誰かは誰だ? 誰も気付きも止めも助けもしなかったから夫婦も僕も仕事相手もこのザマなのに? 誰も責任取らないだろうが。罪は罪って? 僕への責任は誰が取る? 『人殺しにとってやる責任は無い』? そうなるまでの話をしてんだよ。だったら最後まで目を見て言えよ、『お前さえ生まれなければ、命にならねば、死ぬまで我慢してくたばっていれば良かった』のだと事実の話をしろよ」と問い詰めるくらい。
 もう良いじゃん。不誠実じゃないよ。私が腹括るべきはこれなのかな。
 雲平は、自分が呪詛の掃溜めであることで、罪の終着点になることで、やり場のない復讐、呪いを終わらせる道理を守ろうとしているわけだけど。
 ヨスガのせいにする? できないな。ヨスガの編んだ因縁の檻を壊さなきゃならないものね。寄生先を失うものね。敵になるものね。それだけじゃないけど。
 どうあれ居ない人間に復讐なんてできない。
 だから、ヨスガの置き土産である自分が。最後の贖児。便所紙。

 ……この構造は、触るのこわいな。
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追記
 別に雲平は悪くないって言いたいわけじゃない。
 ただ、雲平の境遇があるからこそ、罪を取り上げて許さないだの償え苦しめって行動を伴わずに罵るのは、雲平にとって理解不能かつ無責任な呪詛だし、それを受けて当然と認識しているから、彼の中に生じた歪みは肥大化するんじゃないかと。
 錦玉さんのは行動伴ってるから納得してると言うか、抵抗が無いのではないかしら。

 香華先生は……うん、彼はHO秋に「どの口が」と怒りを向けられる役回りなので。HO春、HO夏たちの側に立てる唯一のバランサー。彼が居ないと、HO秋を憎んでる人たちの感情の遣り場とか防波堤がなくなってしまう。
 そこはまあ諦めてもろて。


 それらを抜いても、許さないってのは「生存を、人間らしい人生を、幸せを、殺された人たちが二度と得られぬことを得ることを許さない」だし、雲平にとってはストレートに「お前が死ねば良かったのに、生きてさえいなければ良かったのに」と生存否定、人格否定に繋がるからなぁ。
 そう望まれるのが当然だと分かってても、生きるために殺すことを受け入れたのだから、と、本人は飲み込み続ける。続けるけれど、その発露が果たしてこれしかないのか?
 祝さんの願いを叶えさえしたら、もう2度と生まれないばかりか、魂すら残すものか、なんて。間違いだったんだから正すのは当然でしょう。お前たちだって安心するしせいせいしたって笑える。望んだことじゃないか。……でも、やっぱり憎んではいるのか。自分のような存在を欲し作り上げるのも、人間たちだから。安心するために脅威を求める。善良であるために粛清すべき悪虐な存在を要する。
 人の命は尊いと語る口で、誰かの不幸や相応しい死を願う。
 雲平に向けた話に限らない。そんなの今の時代お手軽にSNSやネットニュースに溢れかえって見飽きているでしょう。

 需要があるから稼業は存在する。裏社会もね。
 そも、表裏と区別してるのも卑しいことか。
 雲平は償いはしない。償わないけれど、世界が疎み憎み罵倒し呪うそいつは、世界に与えられなかった優しさや誠実を、彼のやり方で貫こうとしている。
 受けた苦しみを言い訳に、やり返すわけでもない。
 与えられなかった事実を思い知らされ、後遺症のように侵されながら、誰かがすると放置せず、自分にできる範囲では、と悩んで試行する。

 これだけが、ヨスガにも穢せなかった善性であるならば、なおさら。
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#四季送り #思考整理