No.272

四季送り 雲をこの目に写すまで げんみ❌
 ぼちぼちソロシ回したいし、タイミング的にも関係性が安定している今ではないかと。
 このルートを辿った雲平からの激重感情が、錦玉さんにさnot for meかもしれないのが懸念事項。
 それでも、自分の存在が消えると思ってるからこそ吐ける真意はあるだろうし、錦玉さんが言えずにいることがあれば出せるかもしれない。
 雲平に2000年間も残っていたのは負の感情ばかりだし、復讐であり、人間及び人類史の全否定。しかしそれも、「たったひとりの女の子に全ての罪と責任と信仰を押し付けて、それを御旗に人間同士殺し合い憎しみ合い、破滅していった。憎悪も崇拝も均く、永劫に彼女を歪める呪詛に過ぎない。僕みたいに決定したとしても、こんなのは。だけど、決定の選択さえ無く強いられたなら、それは世界からの暴力だ、これに至る全ての人間、全ての選択、全ての歴史の責任を、彼女ひとりに負わせた事実を、僕は一切、誰ひとり、なにひとつ、許すものかよ」との怒りなので。
 あいつが知っているつくりものじゃない本物の感情は、人殺しに生まれてからずっと浴び続けた負の感情だけだからね。そう、信じてしまっているから。愛もあったけど、根拠があるから信じていられるわけで、根拠が錆びつけば負の感情に呑まれて分からなくなっていく。
 何より、このルートの雲平は祝さんの願いを裏切ることになる。条件付きの不老不死になった時点で、祝さんの願いを殺す儀式として、『旧き印』をナイフで刺してしまう。本当に、例外無く、この現実に至るのを許した全ての人間を、彼は許さない。だから、愛も優しい記憶も、彼らが死ねばそう時を要することなく砂のように崩れてしまう。
 愛があるとすれば、「錦玉まで無意味な屍を積み上げた事実を負う必要は無い」「奴らが負うべき責任を、咎を、呪いを、彼女ひとりに背負わせたすべてを許せない」、それだけ。たったそれだけで、錦玉さんを遠いオアシスとなった“あび”に送り返す。可能な限りの後始末も兼ねて。それがこのルートの雲平に出来る最善であり、何もできないまま錦玉さんへの“暴力”を許してしまった責任の取り方、ってね。
 2000年かかっても、最後の人間になってしまっても、今以上に壊れてしまっても、夢か現かもわからないほど曖昧になっても、全人類の誰よりも錦玉さんへの不条理に憤り続けた。ただひとりのために。

 錦玉さんの、何よりも許せないものは何だろうね。雲平だろうか。
 雲平はね、何も無い。自分の命が命であることを許せない以外、結果的にはどうでも良いの。
 雲写のルートになって、人柱にされたのが錦玉さんになったときは話が別。
 最近は、祝さんが選ばれていたとしても途中で折れた可能性あるかもなって思ってる。それくらい、雲平の自己否定と虚無感が手に負えなくなっていてね。
 錦玉さんである理由、雲平本人が気付いてはいけないし、気付いてしまえるのが雲写雲平。
 夢で会えるだけでよかったのにね。
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追記
 「何を引き換えにしても、彼女ひとりにすべてを押し付けた世界を許せなかった」のが雲平だし、引き換えにしたものの中には祝さんとの約束があるのは上述の通り。
 改めて考えると、祝さん、雲平が隠してること(祝さんを裏切り、願いを世界ごと殺す選択をしたこと)を何となく察してる気しかしない。
 雲平は「僕より長く生き残れる者はひとりも居ない」と理解してるけど、誰にもニャルとの取引は明かしてないはずで。なのに、祝さんが今際の際に雲平に何かを言える機会があったなら、
「必ず生まれ変わって会いにいく。人間に生まれ変われなくなっても、猫でも、鳥でも、花でも」
とか言いそうとも思ってて。その発言で、祝さんを騙してたのがバレてたことに気付く雲平の話。同時に、「僕が死ぬことも出来ず終わる日まで、祝は何度でも会いに来てくれる」「祝は悪い嘘つかない」と、信じるのでしょう。受けた愛情が砂塵のように流れ去ってしまっても信じる努力をする。
 その結果が「どれが誰かもわからない、嗤ってるのか睨んでいるのか呪っているのか、誰でもないかもしれない花畑」。「だけど、きっとこのどれかに、祝がいる。他の誰かだって、いるかもしれない」「(錦玉が)やっと来てくれた」に繋がるわけで。
 ちなみに自死する前にかけようとした留守電の内容も「試しに僕は死ぬけれど、これがもし現実だったなら、下の階の花畑に行くように」みたいなことだろうと考えている。

 生者が絶えた荒野じみた世界から、たくさんの人や花、食べ物に満たされた、……何と言ったかな。砂漠の中にもあるところ。
 僕はもう戻れないけれど、錦玉は、元居た場所に返せる。僕の後片付けがようやく終わる。錦玉のやり残しも、ようやく終わる──。

 最後のは、果たして言うのか言わないのか。錦玉さんを追い詰めそうなら言うべきじゃないんだよな、積み上げた屍を無駄にしないためにも目の前の仇を殺せ(友人である以前にそのために殺し屋になったのでしょう、感情よりも目的が優先かつ達成したら納得するでしょう)みたいに迫ることだから。
 正当な理由があれば感情など瑣末なこと、気にしないでしょう、気にしても無駄でしょう、は、雲平常識でしかないんだよ馬鹿野郎!! チクショウ。それで歪みが加速してるのに感情を違反扱いして殺してるお前のが非常識ってんだ。
畳む


もひとつ追記
 ちょくちょく書き忘れるけど、錦玉さんをひとりにしないって約束も重要な柱。
 ……これも愛、なのか?

 突然敵だらけ(自分に向かう呪詛ばかり)の中ひとり放り出されてしまう恐怖を、錦玉さんとは違う意味で、雲平は知っているから。同じ思いをしなくて良い、知る必要が無い。なおさら、自分が残らねばならなかった。いつまで自分がひとりぼっちで生き抜かねばならないかわからなくても。一度きりの死が永遠に失われようとも。何度生きたまま殺されて、復元されようとも。
 許せなかった。許せない。ただひとりのおんなのこのために。
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#四季送り #呟き #雲写