No.259

四季送り げんみ❌
 祝さんって【常識と倫理を維持したまま自分のエゴ(目的)を最優先出来るリアリスト】じゃないかと思ってて。
 傍目から見て、何かが壊れてるのは確か。
 祝さんにはシナリオ通して家族の話が無い&高卒で裏社会入りしてるあたり、家族も居ないんだろなって。それはKPさんと話したことがある。
 そんな中で出会い好きになったのが詞さん。彼の死の真相と、犯人を見つけるために日向の人生投げ捨てたってのは、HO夏と共通してるかと。

 壊れてる、理解出来ないと言われがちなのは、多分
・仇(実行犯)と知っても、子どもの殺し屋を憎むのではなく、寧ろ子どもに望まぬ殺しを強いている黒幕を追おうとした
・恋人を殺したHO秋を11年間も愛し、世話をしている。憎んだ事が無い
あたりがメインかしら?
 私が祝さんをリアリストと思うのもココで、「この子どもが殺さなくても、詞は他の人間に殺されただろう」と、感情よりも事実に基づいて判断してるんですよね。真に追るべきは黒幕だと。
 でもって、「自ら殺しを好み行っていない子ども(HO秋)に殺しをさせた人物を許せない」と。
 じゃあ何でそのHO秋を“あび”に引き入れたんだって、シナリオ情報だけで考えるに、真犯人を追うためだったんじゃないでしょうか。何故なら『祝さんが唯一知ってるヨスガへの手掛かり=ヨスガの依頼で仕事をしたHO秋』だから。
 さらに、遺書に俺も地獄行きかなって一文があります。祝さん自身に「間接的に手を汚していること。HO秋が手を汚し続けることを許してる自覚がある」ってことではないでしょうか。
 そりゃ公園での祝さんの「騙してたのは俺の方」に繋がりますよね。恋人の仇を調べる中でHO秋に近づいたことは確実だし、真に追うべき黒幕に迫るため真実をHO秋に明かすことなく寧ろ利用した――まで展開したら、騙すの度合いがかなり深くなる。
 一方この青年、秘匿開示の流れで、HO秋を大事に想い、一緒に居てくれるのが嬉しいってのも本心だって伝えちゃう。何なら生存ルートの個別エンディングでもHO秋の幸せを願えちゃう。本当の本当に、祝さんはHO秋を道具じゃなくてひとりの人間として向き合っていた。
 このあたり、自分の目的を優先出来るリアリスト&エゴイスト像が見えると考えられませんか? しかも、情動は真っ当なままだから、HO秋に対していつか話さなきゃって悩むし後ろめたさもある。
 
 【真っ当な常識、倫理観、感情を持ち合わせておきながら、最優先すると定めたエゴを貫けてしまう。世の善悪に依らず、自身の裁定で歩める人】。
 一見善人だけど、精神的に悪人としての素質は十分にあるんだろうなってのが、祝さんに対する個人的な人物評価です。
 そんな概念骨子を含む、寄る辺の少ない高校生が、ある日突然恋人を殺され、遺体を持ち去られるなどの不審点に気付いたら? どうやらただの通り魔殺人では無かったと知ったなら? 道半ばで出会った子どもの殺し屋が実行犯であり、指示役が別に居ることがわかったら? その子どもに生きるために殺す以外無く、まともな生活すらできていないのを知ったなら?

 陣によっては違うだろうし、シナリオの解釈も人それぞれだと思います。
 依存傾向があることから、HO秋は詞さんの代わりだったんじゃないかとか、ずぶずぶな共依存になってるだけとバッサリ解釈する人もいるかもしれません。
 その上で、私個人は、祝さんは傍目には歪でも、本人の中では筋が通っていて、展開によっては『ひとりきりで始めた12年にも渡る戦いを、一度も死なず、屈せず、自身の意思と責任のもとで完結するのを見届けた人物』になるのだと思います。……少し願望が混ざってるように見えたらごめんなさい。


 HO秋視点、香華さんとの対比が興味深い人物でもあります。……が、
>>>この後かなり辛辣な指摘があるので、香華さんへのヘイトスピーチに見える内容は読みたくないって人は回れ右してください。<<<
 私は香華さんの言い分を肯定するし、人間関係の配置バランスとしてHO秋を許さないNPCは絶対必要だと思うので、ヘイト向けられる要素を積まざるを得ない不憫さも感じています。


 シナリオで、HO秋が香華さんに「復讐すれば良いだろ」などの自棄的な突っかかりをしたら、香華さんは「しない。お前とは違う」みたいなことを返すんですよ。
 正確には「復讐のためにお前と同じような人殺しにはならない、過酷な過去に由来するとしてもお前と同じにはならない」「殺しの仕事をするなら、私たちのような人間がいることを忘れるな」的なことをね。
 彼って「人質にされた家族のために、他の誰かを犠牲にする&殺しの業を我が子に背負わせた」NPCじゃないですか。なのに、『自分は直接手を汚してないからお前とは違う! 直接殺すこともしない!』みたいな台詞が用意されてるもんだから、ああ、彼はあくまでそうせざるを得なかったし手を汚してない完全被害者スタンスなんだなって。自分の本意でないのは確かだし被害者なのも間違い無いけど、HO秋に「お前とは違う」とは。しかも「私たちのような被害者がいることを忘れるな」って、どの口?
 祝さんはと言えば、裏社会入りして何かしてたかもしれないってのはあるので、まったく同じスタート地点だとは言いませんが、遺書で「俺も地獄におちるのかな」とあるところを見るに、手を汚さずに汚してる自覚と責任感はあるはず。 “あび”でも武器調達や死体運びしてるので、より加担してる自覚を抱いたのでしょう。

 ただ、先述の通り、【香華さんのスタンスが無ければ、HO春やHO夏の感情のやりどころが失われてしまいます】。なので、被害者が被害者であれる拠り所NPCの宿命なんじゃないかなって、改めてフォローさせていただきますね。
 私の認識が合ってれば、香華さんって星の母のエネルギーにならないように憎悪を抑圧して、ただ許さないだけにしてる。それだってものすごい辛苦でしょうから。彼には彼の生き地獄。
 たまにHO秋さんがあのシーンでかなりヘイト高めてる伏せ見かけるので、併せて触れました。
 もし弊秋も「お前と同じ人殺しにはならない(人殺しではない、と同義)」「私たちのような者がいたことを忘れるな」なんて言われてたら、その場はスルーしても心象が最悪だったので、出さなかったKP様には大感謝です。多分時が経つほどクソデカ悪感情向いてた。その上で「死ぬならお前ひとりで勝手に死ね」ーーどこまでも身勝手な世間様と同じ心理ー!
 殺し屋って需要あるから業が成り立つんですよ、手を汚さず死ねって言うだけなら誰でもお手軽にできるし、そこに発注する人間どもと同類ムーブ〜〜!! 被害者様に胡座かいてると詰られても仕方ないよ、シナリオ発言。いや、あれでなくて本当に良かったありがとうKP様。


 「一生許さない」の前に「お前のことは“可哀想だと思う”」が付いてただけでもずっとささくれてるのに……。通過時は「そう」で済ませて(スルーではない)状況判断を優先してたけど、蓋が外れるようになって久しくなるほど思い出し怒りがある。本人は感情を否定するけど。
 何なら許さない発言は計算式レベルでそうだろうねって感じなのに、この枕詞で思い出す度「卑怯者」と腑煮えくり返りかけてるので。予防線を張って言うなよ。それを言うくらいなら面と向かって「自分の家族を殺す前にお前が死んでいれば」まで言えやって話なんだよ。
 負感情を抑制してるからってなら、全部終わった後に告発するなり殺すなり改めて言えば良いのであって。可哀想に思うだけで何もしないじゃん。何でしてらやなきゃならんのだって言うならそもそも言うなって話。
 「一生許さない」だけで良いんだよ。ついでに許さないって具体的に何をするんだ?

 ……あかんいつの間にか蓋の下のが溢れてきてる…………。

 ちょっと方向転換すると、雲平は雲平で香華さんに悪印象抱いてるオンリーじゃないし、自分の殺人は殺人で理解してます。
 拗らせる一因になってるのが、雲平の「同じ轍を踏ませたくない」が、間接的に仕事を通じて踏ませてしまってる事実。
 「そうするしかない選択肢の決定ボタンを押して」「他者に自分と同じ轍を踏ませる(=第二第三の自分たちをつくる)」。
 このWアタックに自覚があるし、「仕事だから仕方ない」としつつ、ジャリジャリした感触をずっと抱いています。
 だから何って?
 だから香華さん含め、チトセくんたちが日向に戻れるようにしてたでしょう。何のために奇跡的に戻ってきた後社会復帰しやすいようにと1年間の資料纏めてだと思うの。いつ戻ってくるか、戻るかもわからない状態で時事を纏め続けてたんだぞあいつ。
 人殺しのガキが一番、誠実に、相応の実行動してんだよなぁ!!!!! 認めるか認めないかは知らん!!
 あと、罪滅ぼしとかと思うことだけは禁止です。『雲平の仕事の償い』=生きるために殺してきた償い。償いってのは罪があるからでしょう。言わば「お前の生存事実が罪、存在自体が過ちだ、存在する限り贖い続けろ」ってことだし、雲平が生きていること全ての否定であり侮蔑だからね。
 もっと言えば、ただの子どもひとりが親殺しに至るまでに、殺し屋になってしまうまでに、それからも誰ひとり何も気付かず利用し消費し罪汚れを都合良く拭わせる便所紙にし続けた結果を、誰も償わないからね。殺された人たちがHO秋をそうしたわけじゃなくても、世間様の誰もが罪を認めないよ。
 唯一人、祝さんを除いては。あの人だけは理解してる。
 ともかく、雲平にとっては「日向に戻れるようになるのだからそうなるように邪魔な要素を潰す」という誠実オンリーです。そうなれば良いと思うだけにしない、その行動に過ぎない。
 こんな誰にでも出来て誰もしない誠実を、雲平は与えられてこなかったし知らない内から貫こうと努力し続けてるんですが……「償いですか?」と思われることがどれほど彼を否定し侮辱することか、少しでも伝わるかしら。
 禁句ワードが出そうだったり、出てしまったら、その場でストップかけてこの記事のリンク貼るか、コピペして修正するしないの検討を提案させていただきます。
 てかこの手の話も何度かサイトや伏せに書いてると思うんだよな!
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追記:
 こうしてかんがえてみると、雲平と祝さん、似てる気質はあるのかも? 私の解釈が合ってればだけど。特に自陣の祝さんへの解釈は私のとKP様のとじゃ違うだろうし、継続の中で寄せていけたらいいな。
 雲平も祝さんも事実ベースなのだとしたら、祝さんと詞さんの空気感なども分かる。詞さんは公式でリアリスト設定だし。
 ……3人での生活、もし観客が居れば「よくのうのうと一緒に料理したり食卓囲えるよな、どんな神経してんだ」って雲平に白い目向けてそうなもんだけど、3人とも事実ベースであれば成立しちゃえるものかもねって。
 詞さんは死者(アガチ)としてその場に居るし、祝さんは自陣の指標でエゴ優位にできるかもしれなくて、雲平は理屈や理由を練って実現させて良い口実を立てている。それらが互いの支柱に影響しないのが凄いなって思うよ。
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さらに追記
 いや、殺し屋なんだから罪は認識してます。そう、“事実としての罪”は流石に雲平だって認識してる。なので石を投げられる、人間らしく死ねるわけがないとも理解してる。ただ、うーーーん何だろうな。
 復讐されるのは良い。当たり前。当然の理屈。
 ただ、当事者以外からの罪・罰の裁定だとか、当事者であっても香華先生のシナリオ台詞みたいなの、雲平の行いを誠実ではなく贖罪の類だと言われるとアウト。軽んじるな、勝手に裁定するな、的外れな評価で踏み躙るな。
 “裁く”というのも、罪の裁定にあたりますからね。祝さんは事実ベースで雲平の罪の存在を認めている。だから地雷にならない。

 ここら辺、もしかすると誤解与え続けてるかもしれないよなぁと思いまして。
 事実ベースで人間社会の秩序に反する罪、当事者らから憎まれ呪われるに値する罪で穢れてることは自覚しています。
 だからこそ、「何したって補填できるとは思わないし、蓋が外れるようになってしまったせいで僕自身がより理解出来てしまった」。
 卓中か伏せかどこかにも書いたはずだけど、「償えるようなことではない、取り返しのつかないことだと分かっていて、自分ひとりが死にたくないがために、生きるために殺し屋になった」子どもだからね。
 “数秒間の幸せそうな前の子と夫婦の記憶”のせいで蓋が外れるようになるまでは、事実は事実として受け止めて処理していました。今は、この記憶のせいで事実の向こうにある感情なども“自分自身を仇とする遺族”であるが故に知覚できてしまう。本人はそれを否定するし許しませんが。
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