NOTEBOOK

No.312

自探索者などの壁打ち・脳内雑談メモ、日記などです

四季送り げんみ❌
 伏せったーの内容コピペ。重めのタールしかない。

まあ難しいよねぇ。雲平も「命になるべきじゃなかった」「生まれるのに失敗しなかったのが最初の選択ミス」「両親も次に生まれる子どもと家族になれたら殺されることも、人殺しの親になることもなく幸せだったのに」などを思って生きてるし……。



 今生きてるのも後片付けだし。
 ヨスガの置き土産。完璧に元通りにはならないから、可能な限り死後にノイズを残さないように。
 そして祝さんが報われるように。
 宣言してしまったこと、約束してしまったことを反故にしないように。
 自分のためなんて何ひとつ無かったんだよ。今も。

 幸せになるつもりはない。なれない。もう今更何も要らない。欲しくない。
 元から理由無く我欲だけで何かを願うことは無いに等しい子だったけど、もう何も無い。
 今となっては悪意以外無条件に信じられるものがない。自分が“あび”を大事に思うことすら、ヨスガに仕向けられた名残なのではないか、偽物じゃないか、そもそも自分の全てが無意味なんだって思ってて。生きるためにあらゆる努力をした、削ぎ落とした、諦めて手放した、呑み込み続けた。それもすべて誰かにとって都合の良い。せめて、と死後でまで苦しまぬように施したことも、(死体を繋ぐという手段だったせいで)尽く裏返った。
※感覚が壊れてるけど、不必要な苦痛や恐怖を与えることを良しとしない誠実さは本物だった。
 ヨスガの編んだ因縁の檻でしか、しなければならないこと何一つできやしない。憎まれて当然で、彼に幸せになれだなんてその意味を理解してるなら軽々しく言うべきでもない。
 幸せになれって、(少なくとも雲平にとっては)自分ひとり生き残るために殺してきたものを、死ぬまで痛みや恐怖を我慢できずに台無しにした家族と未来を思い知って焼死しろってのと同義だもの。

 だからって同情憐憫を向けられたいわけじゃない。されるくらいなら自死するんじゃないか。
 赦しも不要。そもそも罪とか許しとか罰とか人間が語るな。
 「存在自体が過ちだ。苦しみぬいて無様さで嗤いをとってくれよ疫病神」くらい言い切るならば考えてやっても良いか。
 要は、実動を伴わない口だけ思うだけのお優しーい人間を侮蔑する傾向にある。信じられないんだもの。自分の責任で、継続して何かを示し続けてないようなら「また口先だけか」と心を閉ざしかねない。
 その点ではHO夏って高評価で。ちゃんと銃口突きつけてるからね。もう撃てない? 雲平は気付いてないし気付かない方が良い。
 雲平の後片付けの一つは、HO夏が復讐のために積み重ねた屍を無意味にさせないことだから。

 だって、雲平自身が全部全部無意味だった。親殺しから仕事までぜんぶ。人殺しの才能としての器に需要があっただけ。
 悪意に望まれ、悪意に生まれ、悪意に育てられ、悪意を啜って血肉とし、悪意の揺籠を自分の選択の先で掴めた日向の夢だと錯覚し、悪意が編んだ因縁の檻に寄生しなくては生きられない。
 もし世間に露呈しても、殺人者、大量虐殺者の烙印は与えられど、人格《なかみ》なんかどうでも良いし、“面白い”ように脚色されたり歪められて歴史に刻まれるのでしょう。
 そしてそれに反論したり、自分と縁を持ってしまったが為に世間様の悪意に巻き込んでしまうのを阻む自由、権利、手法は存在しない。容認されない。

 どうせ人間として死ねるわけがない。望んでもいない。
 洛の都の生ゴミ処分施設でかき混ぜられるのがお似合いだけど、誰かに復讐されたり、偶然の皮を被った何かに殺されるのが先かもしれない。

 その他大勢、全ての人間様へ。
 もういいよ。
 最後は自分で終わりになれば良い。
 ヨスガの無意味な悪意と娯楽で生まれた死神の鎌だもの。そして、流し損ねの便所紙だ。
 全部僕に拭わせてしまえば良い。当然だ。正しく理解している。今更何かしようとしなくて良い。
 すべては僕が生きたせいだ、生まれたせいだ、命になったせいだ。そうするしかなかったのなら、大人しく死んでいれば良かったのだと。
 最初から最後まで蔑み呪い踏み躙り穢して、もう2度と生まれてくれるなと合唱し続けろ。
 そうじゃなきゃおかしい。
 こんなになった理由、人間ならば無いはずだもの。あって良いはず無いのだもの。
 それくらい最初から僕はそうなって仕方ない存在だったのだと、最後まで手を抜かずに呪い睨み続けろ。死んだらせいせいしたって笑顔になるのが良い。僕が生きるために殺し示し続けねばならないように、その他大勢の世間様もそのようにやり通せよ。
 そうでなきゃ、僕の頭までおかしくなっちゃう。


 そうして誰ひとり最後まで気付くことなく生きていれば良い。
 幸せだった家庭の子どもが親を殺してしまうほど追い詰められていることに、誰ひとり気付かなかった。止められなかった。
 子どもが殺し屋になって使われているのを、誰も止められなかった。利用されるのを許した。助け出さなかった。暴力や恐怖に支配されているのを憤り阻むこともなかった。
『知ったことか、殺された人間たちが何かできたわけじゃないだろ。責任転嫁してんじゃねえよ』
 ああそうさ。誰かがするべきだったのかもね?
 でも誰もしなかった。誰も結果を出せるほどのことをしなかった。
 だから、僕ひとりで良い。
 お前たちの許しなど不要。欲しくもない。
 ただし僕も、人間様を、仕組みを、許さない。
 逆恨みで結構。もういいの。何も望んでやらない。
 全て掃溜めて流された後、きっと全部返してあげる。
 世界の底の、汚泥から。


Q.もしもどんな願いも叶うなら。
A.全ての人間の寿命を集計、身体的不都合を健全な状態まで回復させた後に等配分させよう。
 事故や流行病などでさえ無ければ、先死にの原因はおおよそ人間の悪意だろうよ。
 豊かさは分かち合うべき、弱きを救えなどと道徳を説く人間には吉報だ。身をもって実行することができるのだから。
 人の手では解決できぬ要因の多くは解決するのだから、貧しさや諍いは疑いようもなく人間どもの悪性の証明だ。
 いつ再配分された寿命が尽きるか分からない。ここまでしなければ目の前の命に誠実になどなれないでしょう。感謝してね。僕はもう誰にも他人事なんて言わせないから。知ったこっちゃないなんて言わせないから。
 この先の未来は、全ての人間が真剣に命に向き合うことになる。自分のために他者を食い続けるか。健康体になることで制限されていた生き方から解放される子もいるでしょう。ああ、そんな子を軽んじて虐げていた人間は、報復に怯えて凶行に走るか?
 ……時間制限がいつ尽きるかわからないから、再配分以降に生まれた命がより良く、幸せに生きていけるかを考えられるかもしれない。本当に大事なものが何かって問いにあたたかなものを答えにできるなら、そのように行動するでしょう。リスクを作るのは人間だもの、同じ課題を持てばリスクを言い訳にしないで協力して切り拓ける良い未来だってあるはずだ。怯えて生きる誰かを助け出せる未来だって。これが本当の献身的な愛じゃないの。
 ……無理だろうけどね。覆せるなら証明すれば良い。
 どれほどの人間が“寿命を迎える”ことができるのか、どれほどの人間が“生き残り”、生きる希望を抱いて大量の死を見送れるのか。

 僕が生きてる間に叶えば良いけれど。
 今よりいい世界を、来世の祝たちに贈れるなら、僕は何されたって構わない。今の世界には何一つ望みが無いし。
 綺麗事並べるより、泥臭く行動して証明しろよ。悪意に利用されて殺し続けられるような誰かが無いように。
 見つかったと竦ませ怯える子どもを作らないように。見つけてくれたって笑える子どもだけになるように。
 僕の願い事を撤回する気は無い。違えるものか。
 そして最後に僕を殺して晒しあげて罵れば良い。その時、僕はとうに目的を達しているのだし。どうでも良い。
 どうでも良い。
畳む

#四季送り #思考整理